マニフェストは誰が発行し、どのように手元に届くのでしょうか？
解体時に発生する廃棄物処理を正しく処分している証拠として、マニフェストという伝票が発行されると聞きました。不法投棄をしていない業者であることを確認するためにも、解体後工事後にマニフェストを受け取りたいと考えていますが、マニフェスト伝票というのは誰が発行し、どのように依頼主の手元に届きますか。
解体工事会社が発行し、施主にお渡しします。
発行は解体工事会社
廃棄物処理法により、廃棄物の排出事業者は運搬や処分を他社に委ねる場合には、マニフェストを発行することが義務付けられています。解体工事の場合、排出業者となるのは解体工事会社になりますので、解体工事会社がマニフェストを発行します。
発行後は一度、処分場へ送られる
発行されたマニフェストは、廃棄物と共に中間処理場や最終処分場へ送られます。そして工事後、2週間～3週間で排出業者である解体工事会社の元に戻ります。ちなみに、解体現場から出る廃棄物は、木材、コンクリート、ガラス、石膏ボード、廃プラスチック、金属くず等、様々な種類が存在し、それぞれが専門の処理業者に送られます。そのため、マニフェストは廃棄物の品目ごとに運用されますので、解体工事会社に一度に戻ってくるのではなく、ばらばらです。それをまとめて施主に届けますので時間がかかります。
施主の手元に渡るのは、ほぼ1カ月後
マニフェストは解体工事会社を介して、施主の手元に届けられるため、質問者様の手元に届くのは解体完了後から、1カ月ほど後が目安となります。
解体工事会社からの提出がない場合は催促を
法律では施主がマニフェストを確認したり、施主に対してマニフェストを渡す義務はありませんが、廃棄物が適正に処理されていることを施主が確認するために、マニフェストを受け取ることは推奨されています。優良業者であれば、快く応じてくれるはずなので、一度確認してみましょう。また、マニフェストの発行が義務付けられないケースとして、解体工事会社（排出事業者）が自社処分を行う場合は、マニフェストの発行義務はありません。
補足＝もし解体工事会社との契約前であれば、マニフェストの発行があるかどうかの確認をすることで、その業者が優良業者かどうか判断する一つの材料になります。
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